・酵素とは、細胞に含まれる「特殊なたんぱく質」のことです。体の中では細胞や器官、神経がエネルギーを作ったりホルモンを分泌したり人間の生命活動にともなう指令の伝達、栄養の吸収、分解、燃焼、排泄など色々な活動をしています。
そのために体内ではさまざまな、生化学変化が起こっていますが、これらをスムーズに進行させる、触媒の働きをするたんぱく質が「酵素」と呼ばれる物質です。つまり酵素は、全身の生化学変化の仲介役といえるのです。
例えば目で物を見る、鼻で匂いを嗅ぎ、舌で味を感じるという神経の伝達も酵素の働きがなければ成立しません。心臓が動くのも、胃の中の酸をつくるのも、血液の炭酸ガスを運搬するのも、筋肉が収縮したり弛緩したりするのも、みんな酵素がやってくれています。これらの器官が動いた結果、排泄する乳酸をグリコーゲンという有効な成分に作り変えるのも酵素の働きです。
その他、熱が出るのも、血圧を調整するのも、傷の痛みを知らせるのも・・・・・・数えればきりがありません。つまり、人間が生存、活動、繁殖するのに必要なすべての働きをうけもっているのが酵素なのです。
酵素の働きがベストな状態ならば、体内の活動が順調に進み、新陳代謝も活発に行われ、健康な生活を送ることができます。
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